【臨床歯科麻酔管理指導医】【臨床歯科麻酔認定歯科衛生士】の認定講習・認定試験を受けてきました。
- 2024年10月1日
- お知らせ
こんにちは。
藤原歯科医院です。
先日、当院歯科衛生士が院長とともに、【臨床歯科麻酔管理指導医】【臨床歯科麻酔認定歯科衛生士】の認定講習会に参加してまいりました。
【臨床歯科麻酔管理指導医】とは、患者様の状態や歯科衛生士個々の能力を見極め総合的に判断した上で、歯科衛生士に教育・指導を行い的確な歯科麻酔を歯科衛生士が行うよう指導する歯科医師の認定資格です。
【臨床歯科麻酔認定歯科衛生士】とは、麻酔についての知識や技術を学び、一定の条件を満たすと歯科医師の指示の元、診療の補助として歯科麻酔を行うことができる歯科衛生士の認定資格です。
歯科麻酔というのは、歯科医師が行うものだと思われている方がほとんどだと思いますが、 実は法律や歯科麻酔学の正しい知識及び技術の習得があり、臨床歯科麻酔管理指導医の指示の元であれば、 歯科衛生士が麻酔を打つ事は法律的に問題がないとされています。
私たち歯科衛生士の中でもまだまだこれらの理解は広まっておらず、講演をしていただいている先生たちも、理解が広まる様に、また、歯科衛生士の仕事の価値が高まるようにと、この講習会を開いているそうです。
講習会の受講者は100人以上で歯科医師と来ている歯科衛生士さんも多くおられました。
ちなみにこの講習会に申し込みをするとき、申し込み開始時間から数分後には満員となるくらい今大注目の講習会なんです。
午前は座学で講義を聞き、午後からは麻酔の模型実習や誤飲・歯科治療中に起こる偶発事故への対応の実習を行いました。
麻酔の実習では歯科麻酔を模型で行い、先生方が麻酔を打つ時のコツや出来るだけ痛みを少なく打つ方法など教えてくださいました。
AED実習では、改めてしっかりAEDを使う手順を勉強しました。
また、歯科では小さい物をお口の中で扱っていくので細心の注意を払っていますが誤飲させてしまう事もあるかもしれません。
そういった誤飲への対応として、誤飲物を吐き出す原理を知るためにハイムリック法という方法を、マネキンを使って実習しました。
押さえるべき所を押さえないと全く誤飲物が出てこず、コツをしっかり学習しました。
アレルギー症状が強く出た時のアナフィラキシーショックへの対応、エピペンの打ち方も学習しました。
その後はしっかり認定試験を受け、2週間後に結果が届き、全員無事合格いたしました!
これにより【臨床歯科麻酔認定歯科衛生士】は、【臨床歯科麻酔管理指導医】である院長が麻酔を指示した場合、麻酔を打つ事が可能になりました。
ただ、今回この講習会を受けて、「はい!すぐ明日から麻酔を打っていいですよ!」という訳ではありません。
他の業務と同じように十分に知識・技術を身につけて当院の院長が打ってもよいと判断した時から可能になります。
適切な手技を身につけるため、日々先生方の指導のもと、技術を磨いております。
当院では、歯周病の治療を行う患者様や、虫歯治療で麻酔処置が必要な患者様に対して、歯科医師の指示の下で歯科衛生士による麻酔を行っています。
当院で歯科衛生士が麻酔を行うことをご理解いただき、ご不明・ご不安点がございましたら、遠慮なくお尋ねください。
現在、当院の臨床歯科麻酔認定歯科衛生士は2名おり、制服についた【臨床歯科麻酔認定歯科衛生士】のワッペンが目印です。
これからも十分に知識・技術ともに身につけて、今後も患者様により安心していただける質の高い診療を目指して引き続きスタッフ一同精進していきたいと思います。