食べるということ|藤原歯科医院|神戸市垂水区学が丘の歯科・歯医者

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食べるということ|藤原歯科医院|神戸市垂水区学が丘の歯科・歯医者

食べるということ

9月になりましたが、まだまだ暑いですね。暑い日は、こまめに水分補給していただき、脱水に気をつけてください。

脱水状態になると、認知機能が低下し、食事をうまく飲み込めなくなり、窒息、誤嚥性肺炎のリスクが高くなりますので、注意してくださいね。

今回のテーマは、食べるということになりますが、みなさんは、毎日、お口か色々な食べ物を食べているかと思いますが、食べるという行為には、いくつかの動作が組み合わさって行われています。自然と行われている動作になりますので、一つ一つ説明していきますので、食事する際、意識してみてください。最近、食べるとき、以前と違って食べにくいなぁという場合のヒントになるかもです。

①先行期

これは、食事を認知してから口に入れるまでの段階を指します。具体的には、目、鼻など、五感で、食べ物の味、硬さなど口に入れる前にある程度認識してから食べます。

②準備期

口に取り込まれた食物を粉砕し、唾液と混合して飲み込みやすい形にまとめる段階になります。ここでは、歯、入れ歯などに不具合がある場合にまとめることが難しくなります。

③口腔期

準備期で形成された食塊を口腔から咽頭へと運ぶ期です。舌が、脳血管障害後遺症などで障害されたり、舌の動きが悪くなると送りこめなくなります。

④咽頭期

咽頭の食塊を食道へと運ぶ期です。のどのゴックンするところになります。

このどこかに障害があると、食べるのがおそくなったり、以前と同じような硬さのものが食べれなくなったり、飲み込みにくくなったり、ムセやすくなったりします。また、ゴックンしにくくなったりもします。

歯科では、これまで、準備期の部分の治療が、中心で、虫歯により、痛くて噛めない、歯周病により、歯がグラグラして噛めない、入れ歯が合わなくて噛めないなど、歯が、虫歯で、部分的になくなったところを詰め物で形態を回復したり、大部分なくなった場合は、被せ物で、形態を回復したり、また、歯が破折したり、歯周病で、歯がなくなると、入れ歯やインプラントで、歯を人工的な形態に回復してきました。つまり失った歯の形や歯そのものの形を回復する治療が中心でしたが、食べるという動作には、唇、頬っぺた、舌、顎の力、喉の力など、色々な部分が、協調して関係している為、食べるという動作には回復した歯、入れ歯が、機能するということが重要になります。

年齢をかさねると少なからず、以前よりムセやすくなったり、飲み込みにくくなったりします。急に、何も食べれない場合は、どの方もすぐ病院にかかりますが、ちょっとずつ食べにくくなった場合や飲み込みにくくなった場合は、衰えと考え、そのままにしがちかと思います。食事の度に、苦痛やストレスを感じると食べる楽しみが減って食べることそのものが億劫になってしまいます。また、食欲不振から体をつくるための栄養素が不足したり、脱水症状を起こしやすくなったりもします。栄養不良が続くと低栄養になり、体力や筋力などの身体機能が低下し、さまざまな病気を招く原因にもなりかねません。

当院には、管理栄養士も在籍しているので、食べ物の工夫であったり、口腔のリハビリであったり、色々とアドバイスできることもたくさんありますので、食べることに対して、不安やストレスに感じていることがあれば何でも気軽にご相談下さい。

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