虫歯ってなに?
- 2024年2月1日
- 虫歯
こんにちは。藤原歯科医院です。
寒い日が続きますが、みなさん体調など崩されていませんか?
外出される時は、暖かい服装でお出かけくださいね。
突然ですが、みなさんは『虫歯』がどうしてできるか知っていますか?
ご自身で毎日歯磨きをしているつもりでも、お口の中には磨き残しが残ってしまうことがあります。その磨き残しが時間が経つと歯垢に変わります。この歯垢が虫歯菌のエサとなります。
『虫歯』とは、口の中の虫歯菌が、歯垢の中の糖を栄養にして酸を作り出し、この酸により歯が溶けた状態のことを言います。
みなさんは今、虫歯にはなっていませんか?
「痛くないから大丈夫!亅と思っていらっしゃる方もいるかもしれません。しかし、自覚症状がなくても虫歯が始まっていることが少なくありません。
歯医者さんに行った時に、「左上7がC、6が○」というような言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、この『C』が虫歯の事なんです。
虫歯には段階があります。
1つ目の段階は、『C0』と言われるごく初期の虫歯で、歯の表面がザラザラしたり、白く濁っている状態です。この時は痛みの自覚症状はなく、歯に穴はあいていません。
治療法としては、歯科医院でフッ素を塗ったり、ご家庭で歯磨きをしっかりしていただくことで、経過観察をします。
2つ目の段階は、『C1』と言われる虫歯で、歯の表面のエナメル質が溶けて、小さい穴があいている状態です。この時も自覚症状はほとんどありません。
治療法としては、虫歯の部分を削り、白い樹脂を詰めます。経過観察で様子を見る場合もあります。
3つ目の段階は、『C2』と言われる虫歯で、虫歯がエナメル質の内側の象牙質まで達している状態です。甘い物や冷たい物がしみたり、痛むこともあります。
治療法としては、虫歯の部分を削り、白い樹脂を詰めます。虫歯の大きさや場所によっては型採りをして詰め物や被せ物を入れる必要があります。
4つ目の段階は、『C3』と言われる虫歯で、虫歯が歯の神経まで達している状態です。何もしなくても痛みを感じるようになります。さらに虫歯が進むと神経が死んでしまい、歯の根っこにまで炎症が広がります。ここまで虫歯が進むと、歯ぐきが腫れたり、歯の根っこの先に膿みがたまり、激痛を伴うことがあります。
治療法としては、歯の神経を抜いて根っこの管の中を消毒、清掃します。その後に根っこの中に最終的な薬を入れて、土台を立てて被せ物を被せます。
5つ目の段階は、『C4』と言われる虫歯で、歯のほとんどがなくなり根っこのみになった状態です。この状態になると、痛みなどの自覚症状はありません。
治療法としては、「C3」の時と同じように、歯の根っこに土台を立てて、被せ物を入れます。歯が残せないほど虫歯が進行しているような状態なら抜歯をします。そしてその部分は入れ歯やブリッジ、インプラント等の人工物で補うことになります。
このように、虫歯は進んでいきます。
では、虫歯にならないためにはどうしたらよいのでしょう?
まずは、ご家庭でしっかり歯磨きをしていただく事が大切です。虫歯予防のために歯磨き粉はフッ素入りのものを使うことをオススメしています。また歯ブラシだけでは、磨き残しを全てキレイにすることは難しいので、歯間ブラシやフロスも併用するようにしましょう。
食事やおやつは、なるべく時間を決めて食べるようにして、ダラダラ食べる事は控えるようにしましょう。
また食事はよく噛んで食べることで唾液の分泌が促進されます。
2つ目に、歯科医院で定期検診を受ける事です。
定期検診では、歯垢や歯石を取るだけでなく、小さな虫歯を見つけることが可能です。虫歯が小さいうちなら歯を削らずに済むこともあります。当院では3ヶ月に1回のペースで検診を受けていただくことをオススメしています。
みなさんも、虫歯にならないように、ご家庭での歯磨きや、定期検診の受診をお願いします。