歯科のレントゲンの被曝量について|藤原歯科医院|神戸市垂水区学が丘の歯科・歯医者

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歯科のレントゲンの被曝量について|藤原歯科医院|神戸市垂水区学が丘の歯科・歯医者

歯科のレントゲンの被曝量について

こんにちは。藤原歯科医院です。

新年度が始まり1か月が過ぎました。学生や新社会人の皆さんは徐々に新しい環境にも慣れてきたのではないでしょうか。

今回は歯科におけるレントゲンの被曝量とレントゲン撮影する理由についてお話ししたいと思います。

歯科のレントゲン被曝量について

被曝の影響を恐れてできればレントゲン検査を受けたくないと思っていませんか?

撮影の種類によって被曝量や被曝部位の広さは異なりますが、レントゲンによる検査は歯科治療をうけるうえで欠かせない検査です。まずは歯科医院のレントゲンがどれだけ影響があるかを正しく理解することから始めましょう。

結論から申しますと、大丈夫です。安心・安全です。

歯科のレントゲンによる被曝の影響は自然放射線以下

人体への影響を表す単位を「シーベルト」と言いますが、健康に被害を与える被曝の数値は「100ミリシーベルト以上」とされており、歯科医院のレントゲンでは0.01~0.1ミリシーベルト程度しか発生しません。

人は大地や大気、食べ物からも少なからず被曝の影響を受けていますが、生活するうえで欠かせない自然放射線よりも歯科医院のレントゲンの方が数値は桁違いに低くなっています。過度に心配する必要はありません。

ちなみに東京とニューヨーク間を飛行機で1往復すると、0.2ミリシーベルトの被曝があります。これはデンタルエックス線20枚分の被曝量となります。

1人当たりの自然放射線(年間)日本の平均では1.5ミリシーベルトになります。

歯科医院のレントゲン別でみる放射線量

歯科医院で行うレントゲン検査にはいくつかの種類があり、それぞれシーベルトの数値が異なります。どんなときに影響するのかについても合わせてみていきましょう。

デンタルエックス線

お口のなかに入れて部分的に影響するデンタルエックス線検査は、主に痛みや違和感があるときや根っこの治療などで行われます。被曝の影響は1枚あたり0.01ミリシーベルトです。

パノラマエックス線

お口全体を撮影するパノラマエックス線検査は、初診で口腔周囲の全体把握が必要な方、治療を行ってお口の環境が大幅に変わった方、しばらくレントゲン検査を受けていない場合にも行われます。顎関節症の診断にも有効です。被曝の影響は1枚あたり0.03ミリシーベルトです。

歯科用CT

歯や顎骨、神経や血管などを3Dで立体的に確認できるCT検査は、インプラント治療や難しい親知らずの抜歯などでは必須の検査となります。その他に上顎洞の炎症を見たり、囊胞の大きさを確認したり、過剰歯の位置確認にも必要とされます。被曝の影響は1枚あたり0.1ミリシーベルトです。

歯科で行われるレントゲンは、一年間の限度とされる数値の10~100分の1程度です。胸部や胃など別の部位のエックス線検査より被曝の影響は少ないため、安心して受けられます。

政府が出している放射線の安全基準値から考えると、安全基準を超えるには1年間でおよそ2,000枚のデンタルレントゲンを撮影することになり、1日で換算すると、1日あたりおよそ5~6枚のレントゲン写真を毎日撮り続けることで、ようやく危険水域に達すると考えられています。いくらなんでも、歯科治療で一年間にこれだけの枚数のレントゲン写真を毎日撮ることは、まずありえません。

レントゲンを撮らずに治療を行うリスク

レントゲンを撮らずに歯科治療を行うと、以下の問題につながる場合があります。

歯を長持ちさせるためにも、必要な検査を受けてください。

歯を削りすぎてしまう

むし歯になっている部位は、レントゲン上で黒く映ります。ある程度の大きさを確認できるため、事前に検査しておけば大幅に削りすぎてしまうことはありません。麻酔が必要になるか判断する材料にもなります。

神経を取る可能性が高くなる

必要以上に削ってしまうと露髄(神経が外に見えてしまうこと)するリスクが高まります。

神経までむし歯が進行している場合は神経の処置が必要になるため露髄しても問題はありませんが、菌に感染していない状態で露髄してしまうと、本来であれば失わずに済んだ神経を取る必要がでてきます。歯の寿命が短くなる原因であるため、注意が必要です。

神経や血管を傷つける可能性が高くなる

神経や血管を傷つけると、顔面麻痺や出血多量など大きなトラブルにつながる可能性があります。とくにインプラント治療や難しい親知らずの抜歯ではリスクが高くなるため、注意しなくてはいけません。事前に歯科用CT検査をして状況を正確に把握することが大切です。

トラブルの早期発見ができない

目視で分かる情報はほんの一部にすぎず、歯の内部の状況を正確に知るにはレントゲン検査が必須です。お口のトラブルの多くは、ある程度進行してからでないと自覚症状がでません。初期の段階でみつけて早めに対処することで、歯を長持ちさせられます。

影響が最小限のレントゲン検査で質の高い歯科治療を

歯科医院のレントゲンによる被曝の影響はごくわずかであり、胸部や胃など別の部位のエックス線検査とくらべると安心して受けられるレベルです。レントゲンは質の高い歯科治療をご提供するうえで欠かせない検査ですので、必要な場合はご協力をお願いします。

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