こんにちは
藤原歯科医院です。

藤原歯科医院に来ていただいている患者様の中には、部分入れ歯・総入れ歯を使われている方もいらっしゃると思います。

入れ歯の役割は、失った歯や歯を支える歯ぐきを回復し、食べものを噛んで飲み込むという「そしゃく機能」を改善することにあります。

では、入れ歯を入れると、元の自分の歯のように何でも食べ物をしっかり噛んで食べられるでしょうか？
実はそれはちょっと難しいんです。😔

全て自分の歯が生えている人が噛む力を100%とすると、部分入れ歯では噛む力が30～40%程度に、総入れ歯では噛む力が10～20%程度になると言われています。

今まで通りの食事内容では、少し食べづらいもの、噛みづらいものが出てくるかと思います。

そんなことを言っても、毎日の食事を諦めることは出来ません！
そこで、食事内容の方を少し工夫して、入れ歯でも美味しく食事を楽しめるようにしてみましょう！🍙

 

ポイント① 柔らかいものから慣らす

入れ歯が入ったから、といっていきなりステーキ肉やおせんべいが食べられる訳ではありません。
スープや柔らかく煮たうどんなど、柔らかい食べ物から入れ歯で噛んでみることをおすすめします。

ポイント② 固いものはよく煮る

野菜や肉など、硬い食材はよく煮る・蒸すなどして噛みやすい柔らかさにしましょう。

ポイント③ 切れ目や隠し包丁を入れ、繊維を断つ

肉やこんにゃく、タコなど噛み切りにくい食材は調理の際に切れ目や隠し包丁を入れると、食べる時に口の中で噛み切りやすくなります。
また、ごぼうやきのこなど、繊維質の野菜は、繊維を断つようにして切るようにすると噛み切りやすくなります。

ポイント④ 食べ物は1口大に切る

食べ物を1口大に噛み切るとき、通常なら前歯を使いますが、前歯部分が入れ歯の場合、いきなり入れ歯で噛み切るのはとても難しいんです。
あらかじめ料理を1口大に切っておき、少量ずつ口の中に入れて噛むようにしましょう。

ポイント⑤ 左右両方の歯で均等に噛む

部分入れ歯でも、総入れ歯でも、左右どちらかの歯のみで噛んだり、前歯のみで噛んでばかりいると入れ歯が浮き上がりやすくなり、入れ歯が外れやすくなります。
噛む方向が偏ることは顎にも良くないので、左右両方の歯で均等に噛む事を意識して食べ物を噛みましょう。

ちなみに

食後は食べ物が入れ歯に付着しているため、毎食後、必ず洗浄しましょう。
入れ歯に食べ物が付着した状態で放置すると、最近が増殖し口内炎や口臭の原因になります。
また、入れ歯は口腔内専用のプラスチックで出来ているため、カビが生えることがあります。
入れ歯を清潔に長く使うために、清掃用の義歯ブラシや洗浄剤を使いましょう。
藤原歯科医院の受付でも販売していますので、お気軽にお声掛けください。