耳慣れない言葉かもしれませんが、文字通りに解釈すれば口腔(こうくう)(口の中)の外科一般を扱う科です。
たとえば顎骨のなかに埋まっている親知らずの抜歯、口のなかのできものの切除術などです。しかし、外科だけを扱う科では決してありません。
顎・口腔には多種多様な病気が起こります。
顎骨炎、骨髄炎、口内炎(難治性も含む)、顎関節症、神経痛、癌(歯肉癌・舌癌)、口腔心身症など、列挙すればきりがないほどです。
口腔外科という診療科は、このように顎・口腔に起こるさまざまな病気の診断を下し、治療をする科でもあります。
また、心臓病、糖尿病などの全身疾患をかかえられた患者様の歯科治療を安全に行う役割も担っています。したがって、治療は外科的なものとは限らず、内科的な薬物療法、整形外科的な理学療法も行います。